免疫細胞治療は予防医療として使えるのか

こんにちは、N2クリニック銀座本院です。
最近、「がんになる前に免疫細胞治療を受けたほうがいいですか?」というご相談が増えています。今日は免疫細胞治療は予防医療として使えるのかについて、改めて丁寧にお話ししてみようと思います。



医師:「患者様、“予防のために免疫細胞治療を受けたい”とお考えなのですね。」

患者様:「はい。がん家系なので、できることは早めにしておきたいと思いまして。」

医師:「とても前向きなお考えですね。まず結論から申し上げますと、現時点で免疫細胞治療は“健康な方への標準的ながん予防法”として確立された医療ではありません。 ただし、特定の状況では“再発予防”や“免疫管理”として検討されることがあります。」



そもそも、免疫はがんを防いでいる?

私たちの体内では毎日、がん化の可能性がある異常細胞が生まれています。それを排除しているのが免疫です。特に重要なのが**NK細胞(ナチュラルキラー細胞)**です。

患者様:「NK細胞が強いと、がんになりにくいのですか?」

医師:「関連は示されています。」

実際に、約11年間にわたる大規模追跡研究では、NK細胞活性が高い人ほど将来のがん発症率が低かったと報告されています。
(引用元:Imai K et al., Lancet, 2000)

ただしここが重要です。
この研究は「NK活性が高い人はリスクが低い」という関連を示したものであり、“NK細胞療法を受ければ予防できる”と証明したものではありません。



免疫細胞治療の現在の位置づけ

現在の免疫細胞治療(NK細胞療法、活性化リンパ球療法など)は、主に以下の目的で行われています。

・がん治療の補助
・術後の再発予防
・標準治療との併用

つまり、二次予防(再発予防)としての位置づけが中心です。

患者様:「では、健康な人が受けるのは意味がないのでしょうか?」

医師:「“意味がない”とは言いません。ただし医学的に一次予防としての十分なエビデンスはまだ蓄積途上です。」

世界的に推奨されているがん一次予防は、

・禁煙
・適正体重維持
・運動習慣
・ワクチン接種(HPV、B型肝炎など)
・定期的ながん検診

(引用元:WHO Cancer Prevention Guidelines)

まずはこれらが基本になります。



では、どんな方が検討するのか?

次のような患者様はご相談対象になることがあります。

・強いがん家族歴がある
・過去にがん治療歴があり再発リスクを懸念している
・慢性的な免疫低下状態がある
・加齢による免疫機能低下が気になる

加齢によりNK細胞機能が低下することは報告されています。
(引用元:Hazeldine J et al., Front Immunol, 2012)

そのため、“免疫力を整える”という観点で医師と相談しながら慎重に判断することが重要です。



メリットと注意点

医師:「患者様、ここは誤解しないでいただきたい部分です。」

【メリット】
・自己細胞を使用するため拒絶反応が少ない
・副作用が比較的軽微
・QOLを保ちながら実施可能

【注意点】
・一次予防としての確立した医学的証明はまだ限定的
・自由診療である
・医療機関の質に大きな差がある

日本では再生医療等安全性確保法に基づき、適切な届出をした医療機関のみが提供可能です。



N2クリニックの取り組み

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N2クリニック銀座は、厚生労働省より正式に「再生医療等提供計画番号」を取得している医療機関です。

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・20年以上の再生医療研究実績
・専門医による診察と適応判断
・徹底した細胞培養の品質管理
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私たちは「必要な方に、必要な医療を」という姿勢を大切にしています。他院のように過度な効果を強調することはいたしません。



まとめ

患者様:「予防として“絶対に受けるべき”という医療ではないけれど、状況によっては相談できる医療なのですね。」

医師:「その通りです。科学的根拠を理解した上で、患者様のリスクやご希望を踏まえて判断することが大切です。」

免疫細胞治療は
✔ 標準的ながん予防法ではない
✔ 再発予防やハイリスク管理では検討余地あり
✔ 医療機関選びが非常に重要

ご不安がある患者様は、まずは専門医にご相談ください。

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【監修クリニック・アクセス情報】
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住所:東京都中央区銀座6丁目6-5 HULIC &New GINZA NAMIKI6 11階
TEL:03-3289-0202
診療時間:10:00~18:30
休診日:日曜日
最寄駅:各線銀座駅B5番出口より徒歩4分

【記事監修】井上将之(N2クリニック銀座本院)



【参考文献】
Imai K et al. Natural cytotoxic activity of peripheral-blood lymphocytes and cancer incidence: an 11-year follow-up study. Lancet, 2000.
Hazeldine J et al. Age-related changes in natural killer cell function. Front Immunol, 2012.
WHO Cancer Prevention Guidelines.
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